
宝塚歌劇の作品を見ていると、何度も目にする演出家の名前があります。
その代表格の一人が、小池修一郎(こいけ しゅういちろう)氏です。
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』『THE SCARLET PIMPERNEL』『ロミオとジュリエット』『1789-バスティーユの恋人たち-』『ポーの一族』など、現在まで語り継がれる大型ミュージカルを数多く手掛けてきました。
小池修一郎氏の特徴は、単に舞台を演出するだけではありません。
海外ミュージカルを宝塚ならではの作品へ再構築する力、映画・漫画・文学など異なるジャンルを舞台化する力、そしてトップスターの個性を作品の魅力へ変える力を持つ演出家です。
活動の場は宝塚歌劇だけにとどまらず、『エリザベート』『モーツァルト!』『昭和元禄落語心中』など、外部ミュージカルでも演出を担当してきました。
2026年には第47回松尾芸能賞大賞を受賞。宝塚歌劇では雪組『ポーの一族』、花組『エリザベート』という代表作の再演も担当しています。
この記事では、小池修一郎氏について、
- どんな演出家なのか
- 宝塚での経歴と代表作
- 小池作品ならではの作風
- 宝塚以外で手掛けたミュージカル
- 宝塚OGとのつながり
- 初めて見るならおすすめの5作品
- 過去の小池作品を見る方法
まで、宝塚ファン向けに分かりやすく解説します。
※公演・配信・映像商品などの情報は2026年9月時点で確認しています。
小池修一郎とは?宝塚を代表する演出家
小池修一郎氏は、宝塚歌劇団を代表する脚本家・演出家の一人です。
1977年に宝塚歌劇団へ入団し、1986年の雪組宝塚バウホール公演『ヴァレンチノ』で演出家デビュー。1989年には月組『天使の微笑・悪魔の涙』で宝塚大劇場デビューを果たしました。
その後、『華麗なるギャツビー』『エリザベート』『NEVER SAY GOODBYE』『THE SCARLET PIMPERNEL』『ポーの一族』など、多くの作品を手掛けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 小池修一郎 |
| 出身 | 東京都 |
| 宝塚歌劇団入団 | 1977年 |
| 演出家デビュー | 1986年『ヴァレンチノ』 |
| 大劇場デビュー | 1989年『天使の微笑・悪魔の涙』 |
| 主な代表作 | 『エリザベート』『ポーの一族』『1789』など |
| 主な受賞歴 | 菊田一夫演劇賞、紫綬褒章、松尾芸能賞大賞など |
小池修一郎氏の経歴については、宝塚歌劇公式「演出家 小池修一郎が語る」でも紹介されています。
2026年には第47回松尾芸能賞大賞を受賞。
選考では、『エリザベート』を日本で大ヒットする作品へ導いた潤色・演出力に加え、舞台・映画・文学・サブカルチャーまで幅広い題材をミュージカルへ仕立てる手腕が評価されています。
小池修一郎の経歴
小池修一郎氏のキャリアを見ると、オリジナル作品から海外ミュージカル、映画、文学、漫画まで、宝塚歌劇が扱う作品世界を広げてきた演出家であることが分かります。
1986年『ヴァレンチノ』で演出家デビュー
演出家としてのデビュー作は、1986年の雪組宝塚バウホール公演『ヴァレンチノ』です。
1920年代の映画スター、ルドルフ・ヴァレンチノの半生を描いたミュージカルでした。
後に再演され、2011年には大空祐飛主演の宙組でも上演されています。
『華麗なるギャツビー』『PUCK』で存在感を高める
1991年にはF・スコット・フィッツジェラルドの小説を舞台化した『華麗なるギャツビー』を発表。
同作で菊田一夫演劇賞を受賞しました。
1992年にはシェイクスピアの『真夏の夜の夢』をモチーフとする『PUCK』を発表。
大人のドラマから幻想的な作品まで、異なる世界観を舞台へ構築できる演出家として存在感を高めていきます。
1996年『エリザベート』日本初演が大きな転機
小池修一郎氏を語るうえで、最も重要な作品の一つが『エリザベート-愛と死の輪舞-』です。
ウィーンで誕生したミュージカル『エリザベート』を、1996年に雪組で日本初演しました。
宝塚版では「死」を擬人化した黄泉の帝王トートの存在を大きく打ち出し、男役トップスターを中心とした宝塚ならではの作品へ再構築しています。
その後、『エリザベート』は全5組で上演される宝塚歌劇を代表する作品へ成長しました。
2026年には日本初演から30周年を迎え、花組で再演。永久輝せあがトート、星空美咲がエリザベートを演じます。
歴代のトートやエリザベート、ルドルフなどを比較したい方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶ 宝塚『エリザベート』歴代キャスト一覧|作品内容・東宝版との違い
また、「最後のダンス」「私だけに」「闇が広がる」などの楽曲から作品を知りたい方はこちらもおすすめです。
▶ 宝塚『エリザベート』歴代公演・楽曲まとめ|おすすめ音源も紹介
小池修一郎の代表作一覧
小池修一郎氏が手掛けた宝塚作品は多数あります。
キャリアや作風を知るうえで特に押さえておきたい作品をまとめました。
| 年 | 代表作 | ポイント |
|---|---|---|
| 1986 | ヴァレンチノ | 演出家デビュー |
| 1989 | 天使の微笑・悪魔の涙 | 大劇場デビュー |
| 1991 | 華麗なるギャツビー | 文学作品を舞台化 |
| 1992 | PUCK | ファンタジー作品 |
| 1996 | エリザベート | 日本初演 |
| 2006 | NEVER SAY GOODBYE | 宝塚オリジナル大作 |
| 2008 | THE SCARLET PIMPERNEL | 海外ミュージカル |
| 2010 | ロミオとジュリエット | 海外ミュージカル |
| 2011 | オーシャンズ11 | 映画をミュージカル化 |
| 2015 | 1789 | フランス発ミュージカル |
| 2016 | るろうに剣心 | 漫画原作 |
| 2018 | ポーの一族 | 漫画原作 |
| 2020 | ONCE UPON A TIME IN AMERICA | 映画原作 |
※上記は代表例であり、全演出作品ではありません。
こうして並べると、海外ミュージカルだけでなく、文学・映画・漫画まで原作ジャンルが非常に幅広いことが分かります。
代表作から見る小池修一郎の作風
小池修一郎氏の作品は多岐にわたるため、「この演出だけが特徴」と一つに絞ることはできません。
ただし、代表作を横断するといくつかの共通点が見えてきます。
海外ミュージカルを「宝塚版」に再構築する
最も分かりやすい特徴が、海外ミュージカルをそのまま輸入するのではなく、宝塚のスターシステムに合う作品へ再構築することです。
象徴的なのが『エリザベート』。
宝塚版では男役トップスターが演じるトートを強く打ち出しています。
『ロミオとジュリエット』『1789』などでも、海外で誕生した作品を日本の観客、さらに宝塚歌劇という独特の劇団システムへ合わせています。
映画・漫画・文学をミュージカルへ変える
小池作品には、もともとミュージカルではなかった作品も多くあります。
『オーシャンズ11』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』は映画。
『るろうに剣心』『ポーの一族』は漫画。
『華麗なるギャツビー』は文学作品です。
原作の物語をそのまま舞台へ移すのではなく、
- どこを歌にするのか
- どの場面を大人数で見せるのか
- スターをどこで最も魅力的に見せるのか
- 原作世界を衣装・舞台装置・照明でどう表現するのか
という視点から作品を再構築していることも特徴です。
スターの個性を作品に組み込む
宝塚歌劇はトップスターを中心としたスターシステムを特徴としています。
小池作品では、そのスターの魅力を前提として作品が構築されることがあります。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』についても、小池修一郎氏自身が望海風斗を念頭に置きながら作品を構築したことを公式インタビューで語っています。
小池作品を見るときには、
「なぜ、このスターにこの役なのか」
を考えてみるのも面白いでしょう。
歌、芝居、ダンス、ビジュアルなど、主演スターのどの魅力が生かされているのかに注目すると、作品の見え方が変わります。
宝塚だけではない|小池修一郎が手掛ける外部ミュージカル
小池修一郎氏を理解するうえで知っておきたいのが、活動の場が宝塚歌劇だけではないということです。
東宝や梅田芸術劇場などの商業ミュージカルでも、多数の作品を手掛けています。
代表的な作品には、
- 『エリザベート』
- 『モーツァルト!』
- 『ロミオ&ジュリエット』
- 『レイディ・ベス』
- 『昭和元禄落語心中』
などがあります。
宝塚版と外部版の両方がある作品を見比べると、
「宝塚のスターシステムを前提とした演出」と「男女の俳優が出演する外部版での演出」の違い
も楽しめます。
『昭和元禄落語心中』では漫画を新作ミュージカル化
2025年には、雲田はるこ氏の漫画を原作とするミュージカル『昭和元禄落語心中』で脚本・演出を担当しました。
山崎育三郎、明日海りお、古川雄大らが出演。
原作漫画をそのまま再現するのではなく、日本発の新作オリジナルミュージカルとして立ち上げています。
漫画『ポーの一族』『るろうに剣心』などを宝塚で舞台化してきた小池修一郎氏のキャリアを知っていると、この作品にもつながりを感じられるでしょう。
『モーツァルト!』も長く手掛ける代表的な外部作品
『モーツァルト!』も、小池修一郎氏が長く手掛けているミュージカルです。
2027年5月には梅田芸術劇場メインホールで再演予定で、小池修一郎氏が演出・訳詞を担当します。
宝塚OGも多数出演|退団後も続く小池作品とのつながり
小池修一郎氏の外部作品を見るもう一つの楽しみが、宝塚OGとのつながりです。
宝塚を退団したスターが、その後外部の小池作品へ出演するケースがあります。
たとえば、2025年『昭和元禄落語心中』には元花組トップスターの明日海りおが出演。
東宝版『エリザベート』にも、これまで多数の宝塚OGが出演しています。
2025~2026年版では、明日海りおと望海風斗がエリザベート役を務めました。
宝塚時代に小池作品へ出演したスターが、退団後に再び違った立場・役柄で小池作品へ参加することもあります。
OGファンなら、
「宝塚時代とは違う環境で、小池修一郎氏がそのスターのどんな魅力を引き出しているのか」
という視点で外部公演を見るのもおすすめです。
小池修一郎を知るなら、まず見ておきたい5作品
小池修一郎氏の作品数は非常に多いため、「どれから見ればよいの?」と迷う方もいるでしょう。
初めて小池作品を見るなら、次の5作品がおすすめです。
1.『エリザベート』|最初の一作なら最有力
小池修一郎氏を代表する作品です。
海外ミュージカルの潤色、トップスターを中心とした作品設計、印象的な楽曲、群衆場面など、小池作品の特徴をまとめて体感できます。
「小池修一郎とはどんな演出家?」
を作品一本で知るなら、まず『エリザベート』がおすすめです。
2.『ポーの一族』|漫画原作を舞台へ変える力を見る
萩尾望都氏の名作漫画をミュージカル化した作品です。
2018年に明日海りお主演の花組で初演。
2026年には朝美絢主演の雪組で再演されています。
原作漫画を知っている方なら、
「漫画ならではの時間や空気感を、舞台でどう表現しているのか」
にも注目してみてください。
3.『THE SCARLET PIMPERNEL』|大型海外ミュージカルを楽しむ
音楽、ドラマ、スターの魅力が分かりやすく融合した作品です。
男役トップスターを中心にしたヒーロー像と、大型ミュージカルらしい華やかさを楽しめます。
4.『オーシャンズ11』|映画が宝塚になる面白さ
ハリウッド映画『オーシャンズ11』をミュージカル化。
男性キャラクターが多い物語と、宝塚の男役スターとの相性にも注目です。
映画版を知っている方ほど、舞台版でどこが変化しているのかを楽しめます。
5.『華麗なるギャツビー』|小池作品の原点を見る
小池修一郎氏の初期を代表する作品です。
後年の大型海外ミュージカルとは少し違った角度から、小池作品に繰り返し登場する「愛」「夢」「成功」「喪失」といったテーマを見ることができます。
小池修一郎作品はどこで見られる?映像で楽しむ4つの方法
過去の小池作品を見たい場合、現在は劇場だけでなくさまざまな方法があります。
| 視聴方法 | 向いている人 |
|---|---|
| タカラヅカ・オン・デマンド | 気軽に過去公演を見たい |
| タカラヅカ・スカイ・ステージ | 宝塚作品を幅広く見たい |
| Blu-ray・DVD | 好きな公演を何度も見たい |
| ライブ配信 | 現在上演中の作品を見たい |
タカラヅカ・オン・デマンドで過去作品を見る
気軽に過去公演を見たい方は、タカラヅカ・オン・デマンドをチェックしてみましょう。
2026年は特に『エリザベート』が充実しています。
日本初演30周年を記念して、2025年10月から2026年12月まで『エリザベート』15カ月連続配信企画が実施されています。
2026年9月時点でも歴代『エリザベート』が順次配信されています。
タカラヅカ・オン・デマンド『エリザベート』30周年企画を見る
歴代版を続けて見ると、
- トートの人物像はスターによってどう変わるのか
- 時代によって作品の印象はどう変化するのか
- 同じ楽曲でも歌い手によってどう違うのか
なども比較できます。
小池修一郎氏の演出を理解する意味でも、同一演目の再演比較はおすすめです。
タカラヅカ・スカイ・ステージで見る
過去の宝塚作品を幅広く楽しみたいなら、宝塚専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」も選択肢です。
放送ラインアップは毎月変わります。
見たい小池作品がある場合は、最新の番組表をチェックしてみてください。
Blu-ray・DVDで好きな作品を何度も見る
お気に入りの作品なら、Blu-ray・DVDで所有する方法もあります。
配信期間を気にせず、好きな場面を何度でも見返せるのがメリットです。
2026年雪組『ポーの一族』は、2026年10月13日にBlu-ray・DVDが発売予定です。
| 商品 | 価格(税込) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Blu-ray | 12,100円 | 公演映像・稽古風景・スターアングル |
| DVD | 9,900円 | 公演映像・稽古風景 |
Blu-rayにはDVDにはないスターアングルが収録されます。
小池演出だけでなく朝美絢ら出演者の表情や動きをじっくり見たい方なら、Blu-rayを優先して検討しやすいでしょう。
『ポーの一族』Blu-rayを予約するなら購入先も比較
公式特典を重視するならキャトルレーヴオンライン、ポイントなどを重視するなら楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど、普段利用しているショップから選ぶ方法があります。
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価格だけでなく、送料・ポイント・予約特典・配送予定日まで比較して選ぶのがおすすめです。
ほかの宝塚映像商品の発売予定も確認したい方はこちらをご覧ください。
▶ 宝塚歌劇Blu-ray・DVD予約受付中まとめ【2026年最新】
※商品価格・在庫・特典は変更される場合があります。購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
現在上演中の作品ならライブ配信
現在上演中の小池作品なら、ライブ配信も選択肢です。
2026年9月時点では雪組『ポーの一族』のライブ配信が予定されています。
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宝塚歌劇 雪組 東京宝塚劇場公演『#ポーの一族』千秋楽 ライブ中継【先行抽選】
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出演#朝美絢 #音彩唯 ほか
受付期間
2026/9/5(土) 11:00~9/28(月) 昼12:00#チケット #宝塚歌劇団
東京宝塚劇場千秋楽は2026年10月25日13時30分開演、視聴料金4,000円で、Rakuten TV・U-NEXTで配信予定です。
また花組『エリザベート』宝塚大劇場千秋楽も、2026年11月22日にライブ配信が予定されています。
公演ごとの最新日程・料金はこちらで随時まとめています。
▶ 2026年 宝塚ライブ配信スケジュール|料金・視聴方法まとめ
初演・再演・外部版を比較すると小池作品はもっと面白い
小池修一郎氏の作品は一度見て終わりではなく、同じ演目の別バージョンを比較することで、さらに面白さが増します。
『エリザベート』の歴代宝塚版を比較する
『エリザベート』は1996年の初演以降、繰り返し再演されてきました。
トップスターが変われば、トートの人物像も変わります。
同じ作品でも、
「妖しさを強く感じるトート」
「人間的な感情を感じさせるトート」
「圧倒的な存在感を前面に出したトート」
など、演者によって受ける印象は異なります。
小池演出そのものと、出演者が生み出す個性の両方を楽しめる作品です。
宝塚版と東宝版『エリザベート』を比較する
小池修一郎氏は東宝版『エリザベート』にも携わっています。
宝塚では男役トップスターがトートを務める一方、外部版は男女の俳優によるキャスト編成です。
同じ物語でも主役の置き方やキャスト構成が変われば、作品から受ける印象も変化します。
宝塚版と東宝版の両方を見ることで、
「宝塚版ならではの『エリザベート』とは何なのか」
も見えやすくなります。
歴代キャストや東宝版との関係については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
▶ 宝塚『エリザベート』歴代キャスト一覧|東宝版との違いも解説
2018年花組版と2026年雪組版『ポーの一族』を比較する
『ポーの一族』は2018年に明日海りお主演の花組で初演され、2026年には朝美絢主演の雪組で再演されました。
同じエドガーでも、演じるスターが違えば印象は変わります。
ストーリーだけでなく、
- エドガーをどのように見せているのか
- 2018年版から何を継承しているのか
- 再演でどこが変化しているのか
- 各スターの個性をどう生かしているのか
という演出家視点で見比べるのもおすすめです。
2026年雪組版については、宝塚歌劇公式『ポーの一族』公演ページで最新情報を確認できます。
小池作品を見るときに注目したい5つのポイント
小池作品を見る際は、ストーリー以外にも次の5点へ注目してみてください。
1.トップスターの登場場面
主人公を最初にどう見せ、観客へ印象付けているのか。
トップスターの最初の登場シーンを意識して見るだけでも演出の狙いが見えてきます。
2.トップスターの見せ場
歌、芝居、ダンス、立ち姿。
スターのどの魅力を強く見せようとしているのかに注目です。
3.原作から何が変わっているのか
漫画・映画・海外版を知っている場合は、舞台化にあたって何が追加・削除・変更されたのかを比べてみましょう。
4.群衆場面
『エリザベート』『1789』など、大人数を使った場面にも注目です。
歴史や社会の変化を舞台上でどう視覚化しているのかを見ると、作品理解が深まります。
5.再演時の変化
宝塚では同じ作品が別の組・別のスターで再演されます。
「初演の再現」と考えるのではなく、
「今回はこのスターで何を見せる作品になっているのか」
という視点で見ると、再演ならではの面白さが見えてきます。
2026年は小池修一郎作品に注目したい一年
2026年は、小池修一郎氏のキャリアを振り返るうえでも象徴的な一年です。
雪組では『ポーの一族』が再演。
東京宝塚劇場では2026年9月12日から10月25日まで上演されます。
さらに花組では、日本初演30周年を迎える『エリザベート』を上演。
『ポーの一族』と『エリザベート』という、小池修一郎氏を代表する2作品が続けて上演されます。
過去作品をまだ見たことがない方にとっても、
「小池修一郎という演出家から宝塚を見る」
には絶好のタイミングといえるでしょう。
小池修一郎についてよくある質問
小池修一郎とは誰ですか?
小池修一郎氏は、宝塚歌劇団を代表する脚本家・演出家です。
1977年に宝塚歌劇団へ入団し、1986年『ヴァレンチノ』で演出家デビューしました。
小池修一郎の代表作は?
『エリザベート』『THE SCARLET PIMPERNEL』『ロミオとジュリエット』『1789』『ポーの一族』『オーシャンズ11』などがあります。
小池修一郎を知るなら、最初にどの作品を見るべきですか?
まずは『エリザベート』がおすすめです。
海外ミュージカルの潤色、トップスターを中心とした作品設計、群衆場面など、小池演出の特徴を分かりやすく楽しめます。
『エリザベート』は小池修一郎のオリジナル作品ですか?
いいえ。
脚本・歌詞はミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲はシルヴェスター・リーヴァイによるウィーン発のミュージカルです。
小池修一郎氏は宝塚版の潤色・演出を担当しています。
小池修一郎は宝塚以外でも演出していますか?
はい。
『エリザベート』『モーツァルト!』『レイディ・ベス』『昭和元禄落語心中』など、宝塚以外のミュージカルも数多く手掛けています。
小池修一郎作品に宝塚OGは出演していますか?
多数出演しています。
明日海りお、望海風斗をはじめ、宝塚退団後に外部の小池作品へ出演したOGもいます。
小池修一郎作品は配信で見られますか?
作品によって、タカラヅカ・オン・デマンド、タカラヅカ・スカイ・ステージ、ライブ配信などで視聴できます。
配信ラインアップは時期によって変わるため、最新情報をご確認ください。
小池修一郎は現在も宝塚作品を演出していますか?
はい。
2026年には雪組『ポーの一族』の脚本・演出、花組『エリザベート』の潤色・演出を担当しています。
まとめ|小池修一郎を知ると宝塚の楽しみ方が広がる
小池修一郎氏は、1977年の宝塚歌劇団入団以来、長年にわたり宝塚歌劇と日本のミュージカル界を支えてきた演出家です。
『華麗なるギャツビー』『エリザベート』『THE SCARLET PIMPERNEL』『ロミオとジュリエット』『1789』『ポーの一族』など、その代表作は宝塚歌劇の歴史とも重なります。
小池作品を理解するときに特に注目したいのは、
海外作品を宝塚版へ再構築する力
映画・漫画・文学を舞台へ変換する力
スターの魅力を作品そのものへ組み込む力
です。
小池修一郎氏について知った後は、ぜひ実際の作品も見てみてください。
最初の一作なら『エリザベート』。
漫画原作の舞台化なら『ポーの一族』。
さらに深く知りたいなら、歴代再演や宝塚版と外部版を比較するのがおすすめです。
宝塚を見始めた頃は、「誰が出演しているか」に注目することが多いかもしれません。
そこから一歩進み、
「誰が脚本・演出しているのか」
にも目を向けると、それまで別々に見えていた作品同士につながりが見えてきます。
スターから作品を見る楽しみ方に、演出家から作品を見る楽しみ方を加える。
それも、宝塚歌劇をより深く楽しむ方法の一つです。









