
宝塚歌劇の花組とは、1921年に月組とともに誕生した、宝塚で最も歴史のある組の一つです。
日本初のレビュー『モン・パリ』を上演した組でもあり、長い歴史の中では「ダンスの花組」とも呼ばれてきました。イメージカラーはピンクです。
2026年9月現在、花組トップスターは永久輝せあさん、トップ娘役は星空美咲さん。
2026年10月からは、宝塚版日本初演30周年となる『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』の上演も控えています。
この記事では、
- 花組とはどんな組なのか
- 「ダンスの花組」と呼ばれる理由
- 「花男」とは何か
- 花組の歴史
- 歴代スター
- 初心者にもおすすめしたい代表作品
- 2026年現在の花組
- 今から花組を見る方法
まで、初めて花組に興味を持った方にも分かりやすく紹介します。
※情報確認日:2026年9月6日
※「花組の代表作」は公式ランキングではなく、花組の歴史や初心者への分かりやすさを踏まえた当サイト独自の選定です。
このシリーズでわかること|宝塚5組完全ガイド
この記事は「宝塚5組完全ガイド」シリーズの第1回です。
第1回:宝塚花組とは?特徴・歴代スター・代表作品を解説【この記事】
第2回:宝塚月組とは?特徴・歴代スター・代表作品を解説
第3回:宝塚雪組とは?特徴・歴代スター・代表作品を解説
第4回:宝塚星組とは?特徴・歴代スター・代表作品を解説
第5回:宝塚宙組とは?特徴・歴代スター・代表作品を解説
「まず5組の違いをざっくり知りたい」という方は、宝塚5組の違いを初心者向けに解説もあわせてご覧ください。
宝塚歌劇の花組とは?
花組とは、1921年に月組とともに誕生した、宝塚歌劇で最も歴史のある組の一つです。
宝塚歌劇は1914年に始まりましたが、観客数の増加に伴って1921年に2組制を導入。
第1部を花組、第2部を月組として公演を行ったことが、現在につながる組制度の始まりとなりました。
2026年現在の花組早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発足 | 1921年 |
| イメージカラー | ピンク |
| トップスター | 永久輝せあ |
| トップ娘役 | 星空美咲 |
| 組長 | 美風舞良 |
| 副組長 | 紫門ゆりや・紅羽真希 |
2026年3月1日から宝塚歌劇の全5組で副組長2名制が導入され、花組では紅羽真希さんが新たに副組長へ就任しました。
最新の在籍者については、宝塚歌劇公式・花組スタープロフィールで確認できます。
花組の特徴は?「華やかさ」とダンスの伝統
花組について調べると、よく目にするのが、
「ダンスの花組」
という言葉です。
結論からいうと、これは花組の長い歴史の中で育ってきたイメージを表す言葉です。
宝塚歌劇公式の過去の公演特集でも、花組について実際に「ダンスの花組」という表現が使われています。
「ダンスの花組」とは?
花組では、歴代トップスターや男役スターを中心に、ダンスや群舞、ショーで強い印象を残してきた時代が数多くあります。
その積み重ねから、
- ダンス
- 男役群舞
- 華やかなレビュー
- 男役の格好良さ
といったイメージが花組と結びついてきました。
ただし、「花組=必ずダンス作品」という意味ではありません。
現在の花組も、ミュージカル、日本物、漫画原作、海外ミュージカル、ショーなど幅広い作品を上演しています。
「ダンスの花組」は、現在のすべての作品を分類する公式ルールではなく、花組の歴史を語るうえで受け継がれてきたイメージの一つと理解するのがよいでしょう。
「花男」とは?花組ファンが使う言葉
花組について調べていると、「花男(はなおとこ)」という言葉を見かけることがあります。
花男とは、花組の男役を指して使われる親しみのある呼び方です。
正式な役職名ではありませんが、タカラヅカ・スカイ・ステージの公式番組紹介でも「花男」という表現が使われています。
花組では、男役の立ち姿やダンス、キザな所作、娘役との組み方などを含めた「男役の格好良さ」に注目するファンも多く、それが「花男」という言葉とともに語られてきました。
宝塚初心者の場合は、
「花男=花組に所属する男役を表すファンにも親しまれている呼び方」
と覚えておけば十分です。
花組の特徴はずっと同じではない
花組を理解するうえで重要なのが、組の特徴は固定されたものではないということです。
トップスターやトップ娘役は交代し、組替えによって所属スターも変化します。
さらに、同じ花組でも演出家や上演作品によって舞台の雰囲気は大きく異なります。
そのため、
「花組だから絶対にこういう舞台」
と考えるより、
歴史的に育ってきた花組らしさ+その時代の出演者・作品
の両方を見ると、花組の魅力が分かりやすくなります。
2026年現在の花組トップコンビは永久輝せあ・星空美咲
2026年9月現在、花組を率いるトップコンビは、
トップスター:永久輝せあ
トップ娘役:星空美咲
です。
永久輝せあさんは2011年初舞台の97期生。
雪組で経験を重ね、2019年に花組へ組替え。2024年5月27日に花組トップスターへ就任しました。
星空美咲さんとの新トップコンビでの大劇場お披露目公演は、2024年の『エンジェリックライ』『Jubilee』です。
『Jubilee』は宝塚歌劇110周年と新トップコンビ誕生を祝うレビューとして上演されました。
永久輝せあさんのプロフィール、雪組時代から花組トップスター就任までの歩み、代表作については、永久輝せあプロフィール|花組トップスターの経歴・代表作で詳しく紹介しています。
花組105年の歴史を簡単に振り返る
花組は2026年で発足から105年。
すべてを覚える必要はありませんが、初心者なら次の出来事を押さえておくと花組の歴史が分かりやすくなります。
| 年 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 1921 | 花組誕生 | 月組とともに組制度開始 |
| 1927 | 『モン・パリ』 | 日本初のレビュー |
| 1975 | 『ベルサイユのばら』 | ベルばらブームを拡大 |
| 2021 | 花組100周年 | 発足100年 |
| 2024 | 永久輝・星空トップコンビ | 現在につながる新花組 |
| 2026 | 『エリザベート』 | 日本初演30周年公演 |
1927年、日本初のレビュー『モン・パリ』
花組の歴史を語るうえで欠かせないのが、1927年上演の『モン・パリ(吾が巴里よ)』です。
宝塚歌劇公式では、日本初のレビューとして紹介されています。
レビューやショーは現在も宝塚歌劇を象徴する存在ですが、その歴史の重要な起点の一つが花組でした。
1975年『ベルサイユのばら』
1974年月組から始まった『ベルサイユのばら』ブームの中で、1975年には花組が『ベルサイユのばら-アンドレとオスカル-』を上演しました。
宝塚歌劇公式の花組100周年特集でも、この公演が空前の「ベルばら」ブームをさらに盛り上げた出来事として紹介されています。
花組の歴代スター|どんなトップスターがいた?
105年もの歴史があるため、「花組の歴代スター」をすべて覚える必要はありません。
宝塚歌劇公式の100周年特集では、越路吹雪さん、甲にしきさん、安奈淳さん、松あきらさんなど、各時代を代表する数多くのスターが紹介されています。
比較的近年のトップスターの流れを整理すると、次のようになります。
| 時代 | 主なトップスター |
|---|---|
| 1980年代 | 高汐巴 → 大浦みずき |
| 1990年代 | 安寿ミラ → 真矢みき → 愛華みれ |
| 2000年代 | 匠ひびき → 春野寿美礼 → 真飛聖 |
| 2010年代 | 蘭寿とむ → 明日海りお → 柚香光 |
| 2024年〜 | 永久輝せあ |
花組の歴史を追っていくと、トップスターが変わるたびに舞台の雰囲気も変化しながら、次の世代へと花組の文化が受け継がれていることが分かります。
花組の代表作品|初心者なら何を見る?
ここからは、花組の歴史や魅力を知る入口としておすすめしたい作品を紹介します。
なお、「代表作」は宝塚歌劇公式が順位付けしているものではありません。
ここでは歴史的重要性、花組との結び付き、初心者への見やすさなどを基準に当サイト独自に選定しています。
| 作品 | 年 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 『モン・パリ』 | 1927 | 日本初のレビュー |
| 『ベルサイユのばら』 | 1975 | 花組史の重要作 |
| 『EXCITER!!』 | 2009〜 | 花組ショーの系譜 |
| 『ポーの一族』 | 2018 | 漫画原作×宝塚 |
| 『はいからさんが通る』 | 2020 | 柚香・華トップお披露目 |
| 『エンジェリックライ』『Jubilee』 | 2024 | 現トップコンビ大劇場お披露目 |
| 『エリザベート』 | 2026 | 現在の花組を知る作品 |
花組のショーを見たいなら『EXCITER!!』
花組の華やかなショーや男役群舞に興味があるなら、『EXCITER!!』シリーズはチェックしておきたい作品です。
2009年・2010年の真飛聖さん時代をはじめ、2017年、2018年、そして2026年にも花組で上演されています。
2026年には永久輝せあさん・星空美咲さんらによる『EXCITER!!2026』が全国ツアーで上演されました。
さらに2026年10月17日には、2009・2010・2017・2018・2026年版を収録した『EXCITER!!』Blu-ray BOXが発売予定です。
5公演を時代をまたいで比較できるため、「花組のショーがどのように受け継がれてきたのか」を見る教材としても非常に面白い商品です。
『EXCITER!!』Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 宝塚歌劇団 ]/楽天市場
漫画原作が好きなら『ポーの一族』
宝塚初心者にも入りやすい作品の一つが、2018年花組『ポーの一族』です。
萩尾望都さんの名作漫画を小池修一郎氏が舞台化し、明日海りおさんがエドガー、仙名彩世さんがシーラ、柚香光さんがアランを演じました。
原作の耽美な世界と宝塚のビジュアル表現との相性を楽しみたい方におすすめです。
少女漫画が好きなら『はいからさんが通る』
2020年花組『はいからさんが通る』は、柚香光さん・華優希さんのトップコンビ大劇場お披露目公演。
大和和紀さんの人気漫画を原作とした作品で、2017年に柚香光さん主演で上演された作品を、新トップコンビのお披露目として再演しました。
宝塚をほとんど見たことがない方でも原作世界に入りやすく、スターのビジュアルやフィナーレまで楽しめる作品です。
現在のトップコンビを知るなら『エンジェリックライ』『Jubilee』
永久輝せあさん・星空美咲さんの現在のトップコンビを知るなら、2024年の大劇場お披露目公演『エンジェリックライ』『Jubilee』が分かりやすい入口です。
特に『Jubilee』は、新生花組の誕生を祝うレビューとして構成されています。
Blu-rayも発売されています。
2026年の花組は『エリザベート』に注目
2026年秋から2027年2月にかけて、花組では『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』が上演されます。
宝塚歌劇による日本初演は1996年。
2026年は初演30周年にあたり、宝塚歌劇での上演は2018年月組以来8年ぶりです。
2026年花組『エリザベート』主要キャスト
| 役 | 出演者 |
|---|---|
| トート | 永久輝せあ |
| エリザベート | 星空美咲 |
| フランツ | 聖乃あすか |
| ルキーニ | 極美慎 |
| ルドルフ | 侑輝大弥/希波らいと |
ルドルフは侑輝大弥さんと希波らいとさんの役替わりです。
公演日程
| 劇場 | 公演期間 | 一般前売 |
|---|---|---|
| 宝塚大劇場 | 2026/10/17〜11/22 | 9/26 |
| 東京宝塚劇場 | 2026/12/19〜2027/2/7 | 11/15 |
宝塚大劇場の通常公演料金はB席3,500円〜SS席14,000円。東京宝塚劇場もB席3,500円〜SS席14,000円です。
人気公演では一般前売だけでなく、プレイガイドやカード会社などによる貸切公演も選択肢になります。
最新の受付状況は、花組『エリザベート』貸切公演チケット情報【2026-2027年】で随時更新しています。
宝塚のチケットそのものが初めてという方は、宝塚歌劇チケットの取り方【2026年最新】から確認すると分かりやすいでしょう。
『エリザベート』は過去にも花組で上演されている
2026年が花組初の『エリザベート』というわけではありません。
花組では過去に、
2002〜2003年:春野寿美礼・大鳥れい
2014年:明日海りお・蘭乃はな
の時代にも上演されています。
そして2026年、永久輝せあ・星空美咲トップコンビで再び花組版『エリザベート』が誕生します。
歴代トートやエリザベート、主要キャストを比較したい方は、宝塚『エリザベート』歴代キャスト一覧をご覧ください。
楽曲から予習したい方は、宝塚『エリザベート』歴代公演・楽曲まとめもおすすめです。
→ prime videoでエリザベート-愛と死の輪舞-('02年花組・宝塚)を視聴する
初心者が花組を見るなら?3つの入口
「花組に興味が出てきたけれど、何から始めればいい?」
という方は、次の3つから選ぶと分かりやすいでしょう。
① 今の花組を体感したいなら劇場観劇
現在の花組を最も直接感じられるのは、やはり劇場です。
2026年秋以降なら『エリザベート』が大きな候補になります。
初めて劇場へ行く方は、初めての宝塚観劇完全ガイドもあわせて確認しておくと安心です。
遠征する方はこちらも参考にしてください。
② 自宅から見たいならライブ配信
宝塚歌劇では、一部公演の千秋楽や新人公演などをライブ配信しています。
2026年11月22日には、花組『エリザベート』宝塚大劇場千秋楽のライブ配信が予定されており、2026年8月30日時点の発表では視聴料金4,000円です。
今後の配信日程は、2026年 宝塚ライブ配信スケジュールで随時更新しています。
→ Rakuten TVで宝塚歌劇LIVE配信を確認する
→ U-NEXTで宝塚歌劇のライブ配信を確認する
③ 好きな時間に見たいならBlu-ray・DVD
過去作品をじっくり楽しみたい方には、Blu-ray・DVDが向いています。
現在のトップコンビなら『エンジェリックライ』『Jubilee』。
花組のショーの流れを見比べるなら、2026年10月17日発売の『EXCITER!!』Blu-ray BOXも面白い選択肢です。
劇場では細かな表情まで見たいという方は、宝塚観劇におすすめのオペラグラス6選も参考にしてください。
花組についてよくある質問
花組は宝塚で一番古い組ですか?
花組は、月組とともに1921年に誕生した、宝塚歌劇で最も歴史のある組の一つです。
現在につながる組制度は、1921年に花組と月組の2組制となったことから始まりました。
現在の花組トップスターは誰ですか?
2026年9月6日現在、花組トップスターは永久輝せあさんです。
トップ娘役は星空美咲さんで、2024年からトップコンビを務めています。
「ダンスの花組」とはどういう意味ですか?
花組が長い歴史の中でダンスや群舞、レビューで強い印象を残してきたことから使われてきた表現です。
宝塚歌劇公式の過去の特集でも「ダンスの花組」という言葉が確認できますが、現在の花組を固定的に分類する制度ではありません。
「花男」とは誰のことですか?
一般に、花組の男役を指す親しみのある呼び方です。
宝塚初心者におすすめの花組作品は?
漫画原作から入りたいなら『ポーの一族』『はいからさんが通る』、ショーを楽しみたいなら『EXCITER!!』、現在のトップコンビを知りたいなら『エンジェリックライ』『Jubilee』がおすすめです。
2026年現在の花組をリアルタイムで体感したいなら、『エリザベート』も大きな選択肢になります。
花組を好きになるには歴代スターを全部覚える必要がありますか?
まったくありません。
まず現在気になるスターや作品から見始め、興味が湧いた時代へ少しずつ遡っていくほうが楽しみやすいでしょう。
まとめ|花組は100年以上の歴史を持つ、華やかな宝塚の伝統を受け継ぐ組
花組は1921年に月組とともに誕生した、宝塚歌劇で最も歴史のある組の一つです。
1927年には日本初のレビュー『モン・パリ』を上演し、その後も数多くのスターと名作を生み出してきました。
長い歴史の中では、
「ダンスの花組」
「花男」
といった言葉とともに、ダンス、レビュー、男役の格好良さや華やかさが語られてきました。
一方、組の魅力は固定されたものではありません。
トップスターや出演者、作品が変わることで、その時代ごとに新しい花組が生まれています。
2026年現在は、永久輝せあさん・星空美咲さんトップコンビを中心とした花組が、『エリザベート』という大作に挑むタイミングです。
「花組が気になってきた」という方は、まず現在の公演や好きな過去作品を1本見てみてください。
そこから歴代スターや名作へ遡っていくと、100年以上続く花組の歴史が一本につながって見えてくるはずです。
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